子どもが片付けてくれません…。
これは多くのお母さんの意見です。
先日行ったオンラインママ友会では、
「発達障害・グレーゾーンの子どもの片付け」
をテーマにとりあげました。
発達コミュニケーショントレーナー
いけのあやこ先生をゲスト講師にお呼びし、
参加してくれたママと一緒に学び、意見を交換しました。
・子どもの片付ける習慣が身につきません
・「明日も使うから」と出しっぱなしにしたがります
・使っていないおもちゃでも「まだ使う!」と手放せません
・親の私が、片付けられません…
ママ友会では、こんなたくさんの質問が出ました。
ママさんエスコーター
ありがとうございました!
「○○すれば、どんな子でも動いてくれる!」
とお伝えしたいですが、
子どもへの声かけや、関わりは、子どもの特性やタイプによって異なります。
いけのあやこ先生
でも、どんな子でも共通して片付けやすくなる工夫があるとのこと。
子どもがどんな特性を持っていたとしても、また特性をもっていなくても。
まずは、これからご紹介する3つの工夫をしてみてください。
目次
アクション数を減らして、整理整頓術を身につける
アクション数とは『目的に到達する手間数、行動の数』のことです。
これを減らすと、ものを取り出す・片付ける手間が減ります。
つまり、片付けが楽になります!
では、「毎日使うハサミ」をどう収納すれば、
アクション数が少なくなるのか一緒に見ていきましょう。
アクション数の多い収納
「毎日使うハサミを、ふで箱に入れて引き出しにしまっている」
この状態で、実際ハサミを使おうとしたときの、
アクション数を数えてみましょう!
1.引き出しを開ける
2.ふで箱を取り出す
3.ふで箱をあける
4.ハサミを取り出す
5.ふで箱をしめる
6.ふで箱を引き出しに入れる
7.引き出しを閉じる
7アクション(7回の行動)で、ハサミを使うことができます。
そして、逆に片付けるときも、7回行動しないといけません。
ママさんエスコーター
アクション数の少ない収納
では、「毎日使うハサミを、ペン立てに入れている」
という状態の、アクション数を数えてみましょう。
1.ペン立てからハサミを取る
なんと、1アクション!
片付けるときも、「ペン立てにハサミをいれる」だけです!
これなら、子どもも楽にできそうですよね。
毎日使うものは、アクション数が少なくなるように収納することを
心掛けてみてください。
取り出したり片付ける手間、行動が少なくすむなら、
子どもも、片付けが簡単になります!
ママさんエスコーター
アクション数が多い収納の方が向いていますよ。
収納のゴールデンゾーンを理解して片付ける
収納には、ゴールデンゾーンというものがあります。
この高さは、とても視界に入りやすく、手も届きやすい高さです。
だから、取り出しやすくしまいやすいんです。
これより高くても低くても、見えにくく
物を置いたり取り出すのが難しくなります。
だから、子どもの「目線の高さ~腰の高さ」に
よく使うおもちゃなどを収納すると、
とても使いやすく片付けやすくなります。
当たり前ですが、大人のゴールデンゾーンと、
子どものゴールデンゾーンは違います。
高い所に大人のモノを、低い所の子どものモノを収納すると、
それぞれが使いやすい環境になります。
子どもは成長によって
このゴールデンゾーンが変化していきますので、
それに合わせて、収納の高さを調整していく必要があります。
見えるように収納する
棚の高さいっぱいの箱を使うと、
取り出したり片付けるときの手間やストレスが増えます。
例えば、こんな状態だと、中がはっきり見えないですよね。
中が見えないと、
「ここに入れていいのかな?」
「ここに入っていたっけ?」
とわざわざ確認しなければいけません。
先ほどお伝えしたように、アクション数が増えます。
だから、使う箱は、
棚の高さの半分程度にしておきましょう。
そうすれば、上からすぐに見えます。
見えると取り出しやすく、片付けやすいです。
ママさんエスコーター
まとめ
片付けを身につけさせたい!という親は本当に多いです。
そして、親自身も片付けられない悩みを持っています。
子どもへの声かけや、子どもに合ったアプローチはもちろん大事です!
でも、その前に「片付けやすい環境」を用意してみて下さい。
・アクション数を減らす
・ゴールデンゾーンを知る
・見えるように収納する
これだけで、ずいぶん子どもは片付けやすくなるはずです。
また、これは大人にとっても有効な収納方法です。
収納には、「収納する」以前にもっと大事なポイントがあります。
無料メール講座「育児の灯台」で解説していますので、
そちらでしっかり学んで下さいね。
ママさんエスコーター
片付けやすく、使いやすい環境を整えていってください!