物をよく投げる子供には、注意をそらして予防しよう

小さな子供で、物をつかめるようになると、
好奇心から、物を投げることが多くなります。

おもちゃや、絵本、食器…。
一般的に「投げてはいけないもの」を
面白がって、どんどん投げます。

どう対応しようか、と悩んだ時に
おもちゃの代わりにボールを与えましょう
といったことを育児書やインターネットで見つけたら…、
あなたは、それを実行しますか?

・小さな子に物を投げてはいけない、ということは伝わるのか
・おもちゃの代わりにボールを与えると、どんなことが起きるのか
・代わりのものを与えるときは、どんな場合なのか

こういったことを知って、よく物を投げる子供への対応を進めて下さいね。

ママさんエスコーター

あなたは子供に、ダメなことをダメ!と教えたいと思ったことはありますか?

ダメなことはダメ、と伝えるときに必要な力

忙しいお母さんは音声でご視聴くださいね


子供がよく物を投げるなら、
「投げてはいけない」
「ダメなことは、ダメ!」
と伝えたいですよね。

「やってはいけないこと」をやらないようになるためには、以下の2つの力が育つ必要があります。

1.「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を判断する力
2.「やりたい」という衝動をおさえ込む力

残念ながら、どちらも幼児期のうちに身につけることはできません

ママさんエスコーター

でも、きつく叱れば子供はその時の行動をやめますよね…?

ダメことをしたときに叱る方法

何かをやめさせるために、「叱る」という方法もあります。

絶対に叱ってはいけない、ということはありません。

でも、叱るのは、

・すぐ叱らないと危険
・叱れば確実に子どもがやめるとわかっている

こうした場合に限るべきです。

叱られて子どもがやめるのは、怖かったからです。

叱ることで、
「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を自分で判断する力は育ちません。

やっていいことを教える方法

一方、やってはいけないことの代わりに、「やっていいことを教える」という方法について考えていきましょう。

今回の場合は
「投げると危ないおもちゃの代わりに、ボールを与える」
ということです。

ボールを与える目的は

・どうしても投げたい!という思いを安全に達成する
・何かを投げて、気持ちを落ち着ける
・投げることで、イライラを納める

といったことです。

ボールを与えても、「投げてはいけない」ということは教えられません。

ママさんエスコーター

ボールを与えられた子供はどんなことを理解するのでしょう?

ボールを与えて、子供が理解する事

おもちゃを投げている時に、ボールを与えられた子供は、
「ボールならいつでもどこでも投げていいんだ。」
誤解する可能性があります。

実際には、ボールでも投げてはいけない場所があります。

なので、おもちゃを投げている時に、ボールを与える、というやり方はあまりお勧めできません。

判断力や衝動を押さえる力が不十分な時期、つまり、幼児期には

投げるのを予防すること
注意を他にそらすこと

で乗り切るのが最も理想的です。

物を投げる子への3つの対応方法

ママさんエスコーター

では、物を投げる子への3つの対応方法をお伝えします!

(1)投げてはいけないものを子供の近くに置かない

おもちゃや、投げると壊れる物は、
子どもの近くに置かないのが基本です。

すぐ近くになければ、子どもが投げることを予防できます。

(2)他の遊びに誘って注意をそらす

子どもだけで遊ばせず、大人がそばについておきます
そして、子どもが投げることを思いつく前に、
「絵本を読もうか?」
「お外に行こうか」
など、他の遊びに誘って注意をそらしましょう

(3)取り上げたり、真顔で注意する

予防したり、注意をそらしても子どもが物を投げようとすることがあります。
そんなときは、素早くそれを取り上げてください

もしくは、

おさえ気味の声で「ダメ」と言う
「○○ちゃん」と名前を呼んで真顔で子どもの顔を見る

といったことを試してみください。

ふだん、笑顔で穏やかに接していれば、ちょっと声のトーンを変えて真顔になる程度でも子どもは、やめる可能性があります。

まとめ

小さい子は、投げてはいけないものを投げることが多々あります。
投げるという気持ちを落ち着けたい、イライラを発散させたい、
という目的であれば、ボールのような投げていいものを与える方法は、適しています。

けれど、今回のように、おもちゃを投げるのをやめさせたいのであれば、ボールを与える方法は適していません。

ダメなことをダメ!と教えたいですが、幼児期のうちにそれを教えることは難しいです。

なぜなら、「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を判断する力や、「やりたい」という衝動を抑え込む力を幼児期に身につけることはできないからです。

なので、小さい子や特性のある子に対しては、注意をそらして予防するのが一番です。

育児書や書籍以外にも、インターネットやSNSに、育児情報があふれています。
全てが間違っている、というわけではなく、有益な情報もあります。

鵜呑みにして、実践するのではなく、
その方法は、何を目的としたものか?
ということを考えてみてください。

きっと、実践するべきことか、そうでないことかが見えてきます。

ママさんエスコーター

情報があり過ぎて、混乱するお母さんが増えています。
じっくり考えて、そして信頼できる人に相談しながら対応を進めて下さいね。