発達障害や特性のある子を育てていたら、
選択することが多くなります。
・どの療育を受けさせるのか
・普通級と支援級、どちらに進ませるのか
・服薬させるのか、させないのか
こうした重要な選択を目の前にすると
「本当にこの選択でいいのか」
「数年後、後悔しないだろうか?」
と、大きなストレスを感じます。
選択を間違いたくない、後悔したくない。
そう思うのは当然ですよね。
後悔する、というマイナスな感情。
これをどう乗り越えていくのか。
そして、重要な選択を
後悔せずにしていくために、
日々の生活でできることをお伝えします。
ママさんエスコーター
選択は後悔するものではなく、軌道修正していくもの
「将来、後悔したらどうしよう」
「絶対に間違いたくない」
と思うと、選択・決断をするのが不安になります。
まずは、選択・決定についての捉え方を変えていきましょう。
選択に間違いはない
例えば、
子どもをA幼稚園かB幼稚園に入園させるか悩んだ。
色々考えて、体育に力をいれているA幼稚園に入園させた。
でも、A幼稚園は人数が多くて子どもには合わなかった。
1年後に、少人数制のB幼稚園に入園させ、やっと落ち着いた。
この場合、
入園前の決断は間違いだったか?
というと、そうではありません。
そのときのベストな選択が
「A幼稚園に入園させる」
というものだったんです。
けれど、月日がたてば状況は変わりますし、
子どもも成長します。
以前はわからなかった事実がわかり、
変更が必要になってくることがあります。
だから、入園前の選択は間違いなんかではなく、
後悔するべきものではないんです。
再度、選択をして軌道修正していく
以前の選択は、間違いではなかったけれど、
今の子どもには合っていない。
そう感じた時することは、「もう一度選択し直す」ということです。
今の自分の子どもにどんな環境が適切か考えて、調べる。相談する。
そして、また選択をします。
A幼稚園が合っていないなら、合っていそうなB幼稚園に入園し直す。
これでいいんです。
そして、この選択もしっかり考えて出した答えなら、それでOKです。
1回の選択で、子どもの人生、あなたの人生が決定するなんてことは、そうそうありません。
何回も選択して、少しずつ軌道修正して、より良い環境を手に入れていけばいいんです。
選択を修正できない場所なら、場所を変えていく
「うちの地域では、1回決めたら○年間は変えられないんです」
といった意見もあると思います。
本当に子どもが困っている。
こんなときに、親がお願いをして、全く対応してくれない。
何も配慮してくれない。
こうした幼稚園・保育園、小学校は、それほどないと思います。
けれど、かたくなに、何も変えてくれない地域に住んでおられるなら、その場所を変えるのが一番です。
転園、転校など、環境を丸ごと変えてしまいましょう。
場合によっては、引越しが必要な場合もあるかもしれません。
それなら、引越しをしましょう!
「子どものために引っ越しなんて…」
と思われる方は、無料メール講座「育児の灯台」で基礎からしっかり学んでみて下さい。
子どもにとって良い環境を用意するには、親の覚悟も必要です。
選択は、『何度も繰り返して、軌道修正していくもの』と捉えれば、
1回の選択へのプレッシャーが少なくなってきます。
毎日の選択の数を減らし、重要な選択に集中する
選択には、間違いはない。
と考えられても、やはりじっくり考えたい。
できるだけ「あの時もっとしっかり考えていれば…」なんて思わずにいたいです。
重要な選択を納得いくものにするためには、
そのための体力・気力を十分に蓄えておく必要があります。
毎日は選択の連続
実は、日々の生活は選択と決定の連続です。
・朝、どんな服を着るのか
・子どもを何時に起こすのか
・自分で着替えさせるのか、手伝ってやるのか…
・ご飯は何にするのか…
無意識かもしれませんが、私たちは
毎日、数多くの選択をしながら生きています。
なんと!人が一日でする選択は、
35,000回とも言われています。
選択できる回数には限界がある
夕方、疲れていて「何でもいいや」と適当に献立を決めた経験はありませんか?
午前中など、体力・気力があるときは、
「どんな献立にしようか」「何を使おうか」
と、じっくり考えられます。
でも、一日子どものお世話をして、
家事をした後は、考えることができなくなります。
人が冷静に選択、判断する回数には限界があるのです。
だから、日々の重要でないことに
選択する体力・気力を使ってしまうと、
重要な選択を冷静に行うことが
できなくなってしまうんです。
「いつも同じ」を用意して決定の回数を減らす
では、どうしたら重要な選択に
しっかり向き合えるのか。
それは、
重要でない選択をできるだけ少なくしていくことです。
・買い物はいつも同じスーパーでする
・土曜は、いつも同じ服を着る
・夕ご飯の時間は、毎日7時
「どのスーパーに行こうか?」
「何を着ようか?」
「ご飯は、何時にしようか?」
と考える必要がなくなります。
このように「いつも同じ」をたくさん用意しておけば、
あなたが選択する回数はぐっと減ります。
そうすると選択する気力・体力が残り、
子どもの療育のこと
進路のこと
薬を使うかどうか
こうした重要な選択についてじっくり考えることができるのです。
もしあなたが、どんなことでも毎回考えて決めているなら、
「いつも同じ」を用意して、
ルーティン化するということを心掛けてみてください。
まとめ
発達障害や特性のある子を育てていると、重要な選択をたくさんしていかなければいけません。
親は、大きなプレッシャーを感じます。
子どもの進路など重要な選択を、慎重に行うためのポイントは、
日々の重要でない選択の数を減らすことです。
毎日膨大な選択を繰り返して、私たちは生活しています。
「いつもと同じ」を用意して、できるだけ選択の数を減らしてください。
そうすることで、頭の疲れを少なくできます。
重要な選択に対して体力・気力を温存しておきましょう。
こうして、できる限りのことをして出した、その時のベストな選択。
これに間違いはありません。
けれど、軌道修正が必要なことがあります。
子どもは成長しますし、状況も変わっていくからです。
大きな選択をするときは、
「今の選択を、将来後悔したらどうしよう」ではなく、
「将来、またその時の状況にあわせて選択し直そう」という考えでいてください。
そうすれば、後悔するのでは?という思いを乗り越えていけます。
1回の選択で全てが決まる、ということはありません。
何度も選択を繰り返し、軌道修正しながら、良い環境を手に入れていく。
この考えが、1回の選択へのプレッシャーを減らしてくれるはずです。
ママさんエスコーター
「今は通過点」と考えて、改善を続けていきましょう。