発達障害の子の癇癪とパニックを減らしたい!そのための理解と対応

こんにちは。ママさんエスコーターの高橋美穂です。

あなたの子どもは、癇癪(かんしゃく)パニックを起こしますか?

 

スーパーでも、どこでも自分の思い通りにならないと、ひっくり返って叫ぶ

家でも、何か気に入らないことがあると大騒ぎする…。

1日に1度でも、子どもが癇癪やパニックを起こすと、親はヘトヘトになります。

 

「なんとか、これをおさめたい!なくしたい!」

そう思うお母さんは多いです。

 

・子どもの癇癪やパニックに悩んでいる

 

・なぜ癇癪やパニックを起こすのかわからない

 

・癇癪やパニックを防ぐ方法を知りたい

 

・今後の子どもへの対応方法を知りたい

 

こんなお母さんは、最後までしっかり読んで下さい。

これを読む前と、読んだ後では、あなたの心境は大きく変わっているはずです。

 

癇癪・パニックに対しては、適切な方法があります。

大丈夫!解決策は見つかりますよ!

 

ママさんエスコーター高橋美穂

ぜひ、これを知って少しでも楽になって下さい。

癇癪とパニックについて

まずは、癇癪とパニックについて説明していきます。

癇癪(かんしゃく)

明確な定義のない癇癪ですが、ここでは以下の様に説明します。

癇癪とは、些細なことでも、すぐ怒る性質。

欲求不満などによる怒り、不安など、突発的で激しい感情をコントロールできない状態

パニック

パニックとは、突発的な不安や恐怖(ストレス)により混乱した状態。

 

癇癪やパニックを起している具体的な状態は、

・泣く

・叫び声を上げる

・手足をバタバタ動かす

・床を転がる

・物を投げる、壊す

などです。

一旦、子どもが癇癪やパニックを起こしてしまうと、その状態が長く続きます。

子どもの声の大きさ、錯乱した状態、他の人や物への危険性…etcに対して、多くの母親が悩みを持っています。

子どもが問題行動を引き起こすのはなぜ?

なぜ子どもは癇癪やパニックを起こすのでしょう?
どんなときに起きるのか、具体的に説明していきます。

どうしても我慢できない

ゆうや君(5歳)は、日曜に家族で遊園地に行くことを楽しみにしていました。

けれど、お父さんの仕事の都合で、急に行けなくなってしまいました。

お母さんがそれをゆうや君に説明しました。

「お父さん明日お仕事だから、遊園地行けなくなっちゃった。ごめんね。また今度行こうね。」

そう声をかけた途端、

「イヤだ!イヤだ!絶対行く!」

と大騒ぎ!

お母さんがどれだけ説明して、謝ってもダメ。

泣いて叫んで、もう手が付けられない状態…。

 

ママさんエスコーター高橋美穂

こんな状況、経験したことはありませんか?

 

行動を考える

ここで『人の行動』について考えてみましょう。

人は、物事が起きるとすぐに行動するわけではなく、その行動に対して評価をしてから行動します。

「急に行けなくなった」から反射的に「怒る」ということが起きていることではなく、その間に「評価」をしています

「受け止め方」と言ってもいいでしょう。

その評価(受け止め方)が、

・「行く」という約束は守るべき
・この機会を逃したら、もう行けない
・楽しみにしていたのに

であると、

「絶対に行きたい!と怒る」という反応になります。

 

けれど、このときの評価(受け止め方)が

・また今度行けばいい
・代わりにおもちゃを買ってもらおう
・もっとお出かけ先のことを調べられる

のようであれば、それほどの怒りは出てきません。

 

つまり、同じ出来事でも評価(受け止め方)を変えれば、反応は変わってきます。

評価(受け止め方)をコントロールすれば、怒りなどの感情は出て来ず、癇癪を起さずに済む!

と言えます。

 

評価(受け止め方)について

では、この評価(受け止め方)はどのように決まっていくのでしょう?

それは、

・親や先生からの言葉
・住んでいる地域の風習、考え方
・育ってきた環境や経験
・遺伝的要因

などです。

これに加えて、発達障害の特性が大きく影響を及ぼしているのです!

 

例えば、

・先の見通しが立てられない
・誤った解釈をする
・誰もが気にしないようなことに、強い注目がいく
・複数の指示を聞けない
・我慢できない
・ストレスに弱い(日常的にストレスを抱えている)

などがあり、混乱を起こしやすく、怒りや不安の感情を持ちやすいのです。

 

だから、子ども、特に発達障害の子は、評価(受け止め方)をコントロールすることが難しく、怒りや不安の感情を持ちやすい。

そのため、癇癪やパニックを起こしやすいのです。

 

評価(受け止め方)を変える難しさ

評価(受け止め方)を変えれば、癇癪やパニックを起こさずに済む。

これは事実です。
でも、これはかなり難しい…。

大人のあなたも、そうだと思います。
何か起きた時に、ポジティブにとらえたり、考え方を変えることが、すんなりできますか?

子ども、特に発達障害の子どもは、持っている特性により、著しくそれを困難にしているのです。

 

では、どうすればいいか?

子ども本人を変えようとするのではなく、周りの大人が対応、環境を変えていく

これしかありません。

 

いつまでも、子どもに合わせていかないといけない?

そんな風に甘やかしていては、社会に適応できないのは?

こんな思いを持たれる方もいるかもしれませんが、適切な対応を続けていけば、少しずつ子ども本人の評価(受け止め方)が柔軟になっていきます。
心の強さが身についていきます。

ですから、そういった心配は無用です。

 

癇癪やパニックを起こす要因

周りが環境を調整するのに、必要なことは、

「どんなことが癇癪やパニックを起こすか」ということを知ることです。

そして、できる限りこれらを避けて生活することが大切です。

どうしても避けられない場合は、それによる子どもの負担を減らしてあげることが必要です。

以下に、癇癪やパニックを起こす要因を示します。

 

環境、状況の変化

「変化」は、子どもの不安を増幅します。

(例)
・急な予定の変更
・慣れない場所に行く
・進学する
・クラスや担任が変わる

 

自分のペースが乱されること

自分の好きなようにできない、これを受け入れることは難しいです。
また、切り替えが苦手という子は多いです。

(例)
・「~してはいけない」と言われる
・準備を急がされる
・うまくできない
・物事を中断しなければいけない

 

理解できないこと

理解できないことは、子どもに混乱を招きます。

(例)
・難しいことをさせられる
・たくさんのことを言われる
・「始まり」や「終わり」がわからない
・自由にして、という指示

 

子どもに合っていない遊び

勝ち負けにこだわりの強い子とゲームをする、理解できない事をさせるのは、容易に癇癪やパニックを起こします。
「負けることもあるよ」と言い諭しても、なかなか感情を抑えることはできません。
ゲームはしない、という選択がよい場合があります。

(例)
・勝ち負けをあらそうゲーム
・ルールの理解できない遊び

 

苦手な環境

感覚過敏のある子は、苦手な場所・環境が多いです。
親が理解できない苦痛を感じていることが多いので、決して無理はさせないで下さい。

(例)
・感覚過敏のある子に、刺激の強い場所に連れて行くこと
・周りが説明してくれず、「なんとなくわかりなさい。」「空気を読みなさい。」と言われる状況。

 

もちろん、こうした要因は、子どもによって異なります。

くれぐれも、
「我慢を教えるために、今から我慢させないと!」と、強引な対応をしないようにして下さい。

 

ママさんエスコーター高橋美穂

あなたの子どもは、どんなことが刺激になり得るでしょうか?

親や支援者ができる環境調整と支援

では、具体的にどうしていったらいいのか?
親や周りの先生や支援者ができること、しなければいけないことをお伝えしていきます。

子どもの特性を理解する

まずは、理解です!

子どもの苦手なことを把握しましょう。

・音に敏感
・見通しがつかない事を不安に思う
・切り替えが不得意
・人が多いことが苦手…

あなたの子どもの特性がわかった状態で、それにどう対応していくかを考えていく必要があります。

もちろん1人ひとり、違います。

同じ診断名であっても、表に出る症状、行動は全く異なります。

あなたの子どもはどんな特性、特徴があるでしょう?
子どもの様子を観察して、じっくり考えてみましょう。

ママさんエスコーター高橋美穂

「よくわからない!」という方は、ご連絡下さい。
一緒に考えていきましょう。

 

環境の調整

できる対策として、一番現実的、そして効果のある方法です。
環境の調整はマスト!
子どものストレスを減らすためのアイデアを出していきましょう。

(例)
・急な予定の変更をしない(無理な時は、説明をしっかりする)
・クールダウンできる場所を確保する(家、小学校・幼稚園・保育園)
・音や臭いの調整(除去できるものは除去する)
・苦手な色、形のものを置かない。子どもの好きなもの、キャラクターのものを置く
・進級するときに、担任を変えない(相性の良い場合)
・クラス編成では、仲良くできる子と同じクラスにする
・座席の位置を工夫する(最前列がいいのか、隅がいいのか。)

 

見通しが立つ工夫をする

大人も「この先どうなるのかわからない」状態には不安を感じます。
発達障害や特性のある子は、より不安に思います。
それを軽減するには、「これから何が起きるか」を丁寧に伝えてあげることです。

(例)
・スケジュールを一覧にして見せる(一日の予定、お出かけ、遠足など)
・運動会、発表会のプログラムを説明してあげる
・ルールや決まりを説明する(遊び、ゲーム)
・今、どんな状況なのか、その都度声掛けをする

 

あいまいな表現を使わない

なんとなく、が理解できない子には、あいまいな表現で指示をしても伝わりません。
不安感を増すだけの結果になってしまうので、注意して下さい。

(例)
・「もう少し」という言葉ではなく、タイムタイマーを使うなど目に見えるもので説明する
・「ちゃんと片付けなさい」よりも、「おもちゃを3つおもちゃ箱に入れなさい」と具体的に説明する

 

ポイント
子どもが楽に生活できる。
これが基本です。
そのために、まずは特性の理解をしましょう。
そして、どういった手助けをしてやればいいかを考えていきましょう。

癇癪やパニックへの対応

癇癪やパニックを防ぐためには何をしたらいいでしょう?
起こしたくはないけれど、実際起きてしまった場合は、どうするべきなのでしょう?
ぜひ、以下を参考に対応してみて下さい。

原因の除去

まずは、今まで述べてきた内容を参考に、原因となるものを除去して下さい。

(例)
・音が苦手な子なら、静かにする、静かな場所へ行く
・勝ち負けにこだわりのある子には、ゲームなどはさせない
など。

 

癇癪やパニックの一歩前での対応

癇癪やパニックを起こしそうなときの対応を説明します。

まずは、子どもの感情をおさめるように関わりましょう。
話題を変える、場所を変えるなど、気持ちが切り替えられる工夫をします。

また、出来ないことにイライラしている場合は、解決策をアドバイスしてあげれば子どもの気持ちも落ち着いてきます。
落ち着ける場所に移動し始める、というのもいいでしょう。

 

実際に癇癪やパニックを起こしたときの対応

原因を除去したり、何とか落ち着かせようと手を打っても、癇癪やパニックを起こしてしまうことはあります。

そんな時は、次のように対応してみて下さい。

(1)安全な場所へ移動する

暴れたり、物を投げる、壊すなどの場合は、子ども本人や周りに危害が加わることがあります。
ですので、子どもが落ち着ける部屋・場所に移動しましょう。

 

(2)待つ

子どもが興奮しているときに、親や大人が何を言っても聴きません。

また、この時に否定的な言葉を使うと、そのマイナスの言葉、思い出だけを記憶してしまうことがあります。
大丈夫でないから、このような状態になっているので、「大丈夫!」という声掛けもやめた方がいいでしょう。
言葉をかけずに、落ち着くまで待ちましょう。

※抱きしめるなどは、子どもによっては有効な場合もありますが、触れられることで余計に興奮してしまう場合もあります。

 

(3)気持ちの切り替えを助ける

落ち着いてきたときに、「くやしかったね」「欲しかったね」など共感の言葉をかける。
そして、子どもの好きな物、おもちゃなどで、気持ちを切り替えさせてあげる。

 

(4)好ましい行動を伝える

落ち着いたら、「落ち着けたこと」をほめて、本当はどうするべきだったのか、次からはどうするべきかを伝える。

 

癇癪やパニックを起こすには、必ずその原因があります
起こしたことを叱る必要はありません。

子どもに怒り・不安・恐怖を感じさせる原因に対して、親や大人が共感してあげましょう。
子どもを肯定的に捉え、子どもに共感してあげることで、子どもはずいぶん落ち着き、安定します。

注意
否定的な言葉がけや我慢を強いると、子どもはより一層興奮し、癇癪やパニックの程度・頻度は増えてしまいます。

 

癇癪やパニックを防ぐ方法とトレーニング

癇癪やパニックを防ぐ方法

癇癪やパニックを防ぐには、前述したように評価(捉え方)を変える必要があります。

物事のとらえ方が偏っていることを「認知のゆがみ」といいますが、これを変えることは、とても難しいです。
なので、お母さんができる方法としては、「環境を整えること」が最善でしょう。

また、子どもを変えようとする、ということは子どもを否定することにもつながります。

まずは、環境を整えてあげて、子ども本人を否定せずに認めてあげましょう。
そうして周りが対応してあげれば、少しずつ対応できるようになってきます。

子どもを否定せずに認めてあげるためには、毎日の関わりが大切になってきます。

そのために、一番大切なことは…、

愛情残高(無料メール講座で解説しています)を増やすこと!

これを目標に子どもと関わっていれば、子どもの自己肯定感が低くなることはありませんので、ぜひ今から行動を始めてみて下さい。

癇癪やパニックを防ぐトレーニング

癇癪やパニックを全くなくすためのトレーニングというより、感情が高ぶった時に自分でそれをおさめるためのトレーニングです。

気持ちがコントロールできなくなるまでに、どのような行動をとれば、自分が落ち着くことができるのか。
それを探っていくということです。

気持ちが興奮して、動揺したときに、自分の気持ちを落ち着かせるようにする。
それには、どんな方法があるかを子どもと一緒に探します。(落ち着いている時に)

・水を飲む
・好きな言葉を言う
・自分の部屋に行く
・おもちゃ(スクイーズなど)をギューッと握る
・深呼吸する

こうした中から、どれをすれば子どもが落ち着けるのか。
親や先生などが、方法を提案していき、子どもに合った方法を提案します。

そして、感情が高ぶった時に、1つずつ試していきます。

うまくいったら、たくさん褒めてあげる、という流れです。

 

この落ち着く方法を導きだすために必要なのは、親や先生などとの信頼関係です。
愛情残高が不足している状態では、この方法をすすめていくことはできません。

また、ある程度子どもが成長した段階で可能になる方法です。

幼い状態で取り組んでも、なかなかうまくいかず、親子関係を悪くするだけなので、時期を見極めることがとても大切です。

まとめ

子どもの癇癪・パニックに悩むお母さんは多いです。
子どもが興奮し、奇声をあげ、大暴れする…。
理不尽な要求や、事実を受け入れられない思いをぶつけられて、母親は疲弊します。
また、外出先なら、人の目もあります。

癇癪やパニックは、発達障害の子の持つ特性と、その状況・環境によって起こるものです。

だから、子どもを変えよう、とする親は多いのですが…。

発達障害や特性のある子は、「自分を変えられる」ことに、大きな抵抗を感じます。
なのに、親や周りの大人が「子どもを変えよう」とすると、子どもの自己肯定感を低くしてしまいます。

ですので、癇癪やパニックを避けるには、状況・環境を調整する

親や、周りの大人はこれに一点集中して取り組むべきでしょう。

「生きていくには、わがままを言ってはいけない。」
と、我慢を強いたり、強引な方法をとれば、癇癪やパニックをより頻繁に起こさせてしまいます。

そうなると、癇癪・パニックが「クセ」のようになってしまうので、無理な対応は絶対にやめましょう。

そして、子どもを肯定的にとらえてあげましょう。

子どもを徹底的に支援し、愛情残高を増やしていけば、次第に子どもの中にパワーが蓄積されていきます。
そうして、心が成長すれば、目の前の困難や、自分の苦手を克服する力がついてきます。

心が成長し、子どもの中にパワーが十分貯まれば、癇癪やパニックを起こすことは減ってきます。

つまり、

すぐにできることは、状況・環境を、親や周りが調整してやる。
長期的には、愛情残高を増やして、子どもの心の成長を促す

これが、癇癪・パニックを減らす方法だと言えるでしょう。

癇癪やパニックは、小学校に入るころには、ずいぶん落ち着いてきます。
もちろん、個人差はあります。

けれど、どんな子でも年齢を重ねれば、癇癪やパニックの程度・頻度は落ち着いてきます。

ママさんエスコーター高橋美穂

焦らずコツコツと、あなたの子どもに合った適切な対応をしていけば大丈夫ですよ!