発達障害の「できない」が、子供を比べてしまう。気持ちの切り替えはどうしたらいい?

発達障害の「できない」が、子供を比べてしまう。気持ちの切り替えはどうしたらいい?

あなたは、自分の子と他人の子を比べてしまうことってありますか?

・同じ年なのに、あんなに話せるなんて…
・うちの子はすぐにどこかに走っていくのに、あの子は待っていられる
・隣の子は名前を漢字でかけるのに、我が子は鉛筆さえ持とうとしない

「比べてはいけない!」
頭ではわかっていても、どうしても比較してしまう…。

そんなときは、具体的にどうしたらいいのでしょう?

わかっていながら、比べることをやめられない…。
こんな私はダメなのかな?

こんな風にネガティブになっているあなた。これを読んでどんどん前に進んでいって下さい。

ママさんエスコーター

現実的にできることを、正直にお伝えします!

他人の子と比べて、我が子の「できない」を見ていられない…

自分の子がまだできない事。けれど、よその子は簡単そうにできている。
そんな姿を見てしまったら、親として凹みます。

自転車を練習するも、乗れない…

以前、私の娘がコマなしの自転車の練習をしていたときのことです。

コマありでは乗れるのですが、コマをはずすとやはり難しい💦
その苦手意識からか、練習するに至らない状態が何か月も続いていました。

ある日、本人が「練習する!」と言い出したので付き合うことにしました。

そうはいっても、スムーズにはいきません…。

ペダルに足をかける

こける

立ち上がる

自転車を起こす

進もうとする

また、こける…

をエンドレスに繰り返していました。

自転車にスイスイ乗れる子と比べざるを得ない…

娘が、こけてばかりいる姿を見て、同じ年くらいの女の子が近づいてきました。その子はもうスイスイ乗れます。
子どもなので、遠慮はないです。『自分は乗れる!』ということをアピールしてきます。

こけているのは、我が子。

スイスイ乗っている他人の子。

あなたなら、この状況でどんなことが思い浮かびますか?

・やっぱりうちの子はできない…
・みんなできているのに…
・いつになったらみんなに追いつくのか…

こんな風に思ってしまいますよね。そして、辛くて悲しくて、涙も出てくるかもしれません。

比べてしまって、つらいときの気持ちの切り替え方法は?

できる他人の子が我が子の隣にいて、「比べない」なんて無理です!

ママさんエスコーター

そんな時の気持ちの切り替え方法をご紹介します!

①できているところ、認めてあげられる点を見つける

やはり、できている子を横にすると、凹んでしまうのですが、我が子にだって「できているところ」はあるわけです!

例えば、娘の場合、

・今まで全く練習しようともしなかったのに、必死でがんばっている

・何回こけても、泣かない

・自転車の重さに負けず、自分ひとりで起こしている

こんな、できているところ認めてあげるべき点があるのです。

結局、この日は自転車に乗ることはできず、娘は多少落ち込んでいたのですが、親の私は「がんばったなぁ」という視点で見ていたので、満足感をもって家に帰る事ができました。

あなたのお子さんにもきっとある、できているところ、認めてあげるところを見つけてみて下さい。

②無理矢理でもいい!「できなくても別にいい!」と開き直る

また、自転車に乗れない、というのは、乗れる子を見ているとマイナスのように思うのですが、「乗れなくても生きていける」のです。
極端な話かもしれませんが、事実ですよね。

・自転車でなくても、車やタクシー、公共交通機関で移動できる
・坂道の多い地域では、そもそも自転車という移動手段が機能しない
・実は、大人でも自転車に乗れない人はいる

こうした事実を見れば、「自転車に乗れなくてもいい」と開き直ることができます。

子どもに『できるようになってほしい』と、様々な事にチャレンジさせたいのが親心です。でも、子どもを無理させたり、自分がモヤモヤし続けてまで、させる必要があるのか?それができないと、生きていけないのか?他の方法があるのでは?と考えると、ふっと気持ちが楽になります。

今、子どものことで何かを思い詰めているあなたは、無理矢理でもいいです「できなくても別にいい!」と開き直ってみるのも一つです。

③過去の状態と比べる

他人の子を比べて凹んでしまったら、すぐにあなたの子どもの「少し前の状態」を思い出してみて下さい。

・自転車の練習すらしなかった頃に比べたらエライ
・前はこけたら泣いていたのに、今は泣いていない
・自転車を起こせるほどの力がついた

どんな子でも成長しますので、昔を振り返れば、できていることは増えています。「ちゃんと成長している」と思えると、この先の成長も楽しみに待てます。心がモヤモヤしたときは、過去を思い出してみて下さい。

④今の気持ちを書き留めて、将来の自分に答えを出してもらう

他人の子と比べて凹んでしまうことは、どんな親にだってあります。そして、発達の遅い子や特性のある子どもを育てている場合は、より頻繁にそんなことがあるでしょう。
そんな親としての気持ち、今の子どもの状態。それをノートに書き留めていってほしいのです。
子どもは、すぐには成長しません。けれど、半年、1年単位で見れば、成長を感じられます。だから、半年後、1年後の自分が、子どものことを評価できるように、今の状態をしっかり記録しておきましょう。

きっと、そのノートがどんな偉い先生の言葉よりも、あなたを励ましてくれることになるでしょう。
また、相談機関に出向くときにも、子どものことを説明する良い材料になりますよ。
子どもが発達障害かもしれない。相談先はどこ?療育より家庭での取り組みが大切な理由。子どもが発達障害かもしれない。相談先はどこ?療育より家庭での取り組みが大切な理由。

ママさんエスコーター

気負わず、メモ程度でいいので、書けることから書き留めていきましょう!

まとめ

我が子ができない姿を見ること、他人と比べてしまうことは、辛いことかもしれません。けれど、視点を変えて子どもの姿を見れば、子どもの成長を感じられますし、子どもを認めてあげる事もできます。
必死になっている親は、目の前のひとつのことを「できなければ!」と躍起になりますが、長い人生で見れば、「できなくても困らない」ことかもしれません。
また、子どもはゆっくりではありますが、確実に成長します。半年、1年のスパンで物事を見るために、今の状態を記録しておきましょう。この記録は、保健センターや医療機関で相談を受けるとき、過去の説明の際にとても役立ちます。まだ何も記録をしていない、というあなたは、ぜひ取り組んでみて下さい。
比べて落ち込んでしまうことは、避けたいですが、無理に「比べない!」と意気込んでも、やはり比べるときは比べてしまいます。「比べない!」と意気込むより、比べて凹んでしまう気持との付き合い方気持ちの持ち直し方を身につけていきましょう!