発達凸凹の子育て親の不安。5つの「不安解消法」

発達凸凹の子育て中の不安。怖がる前に、5つの方法を知ろう

子どもを育てていたら、不安はつきもの。
けれど、発達に凸凹のある子を育てていると、その不安を感じる頻度は多いです。
「不安で心がつぶれそう…。」
精神的に追い詰められ、育児・家事ができなくなるママもいます。

心身とも健康で過ごせるように、冷静に「不安」に向き合い、上手に付き合っていきましょう!

ママさんエスコーター

ママの健康が第一です!

発達凸凹の子を育てる親の不安

  • 癇癪やパニックが落ち着かない
  • トイトレが進まない
  • 勉強についていけない
  • 友達とのトラブルが絶えない
  • 夫が子どものことをなかなか理解してくれない

こうした今現在の困りごとが「いつまで続くのか」という心配ありませんか?
そして、

  • 子どもの進学、進級、進路についてどう選択すればいいのか
  • 子どもの体調が悪くならないか
  • 不登校や引きこもりなどの問題が起きないか
  • 子どもがケガをさせた友達のママに会うと、嫌な思いをするのではないか

これから「起こるかもしれない問題」への恐怖など、未来が「わからない」「見えない」ことからくる不安もあるでしょう。

ママさんエスコーター

漠然とした「不安」に対処しようとしても、何もできません。まずは「何が」不安なのかを明確にしましょう。

不安に対処しよう!と・・・その前に

今抱えている不安な思いを、紙に書き出してみましょう

  • 普通級にするべきか、支援級にするべきかわからない
  • トイトレが進まない
  • 子どもを理解してくれる先生に出会えるか…

ここで確認してほしいことは、

あなたや子どもに関することだけが書かれているか?

です。
不安な気持ちに襲われているときは「隣の家の人」のことや「子どものクラスメイト」のことまでが気になってしまう事があります。

あなたの不安は何か、をしっかりとらえましょう。

不安への対処法

では、これから具体的な5つの対処法について説明していきます。

(1)逃げる

不安な事から逃げる。

「子どもが手を出した友達のママにあうのが不安」なら、

  • 保護者会や参観日には、会わないように隠れる
  • 出会ったとしても、声を掛けない。無視する
  • そのママ会いそうな場所には行かない

ということです。

「逃げる」というのは、悪いイメージがあるかもしれません。
けれど、時と場合によっては、これも大切な方法です。
自分がどうしてもしんどいときは、胸を張って(?)逃げて下さい。

(2)できなくてもいい、と考える。

「子どもが勉強についていけるのか不安」なら、

  • 勉強はできなくてもいいと考える
  • 勉強が人生のすべてではない
  • 身の回りのことができればそれでいい

ということ。

これも、「逃げ」のように思われるかもしれませんが、そうではありません。
実際、子どもが学生時代には勉強が大切、と考えていても、成長するにつれ「勉強はさほど大事でない」と感じるお母さんは多いです。
「できなくてもいい」と、一度考えてみて下さい。
視野がぐっと広くなりますよ。

(3)準備する、リスクヘッジする

「子どもが不登校にならないか不安」なら、

  • 不登校にならない方法を知る
  • 不登校になったあとの対応方法を知る

ということ。
また、

「新しい療育に通うけれど、それが子どもに合うのか不安」であれば、

  • 今通っている療育も継続する
  • 新しい療育が合っていれば、そちらだけにする
  • もし、新しい療育が合わないなら、今の療育だけにしておく

というように、「もし、うまくいかなかったら…」に備えて
『もう一方はダメでも、ひとつは大丈夫』という体制にしておく方法です。

起こりうるリスクの程度を予測して、リスクに対応できる体制を取って備えることです。
この方法が、不安への根本的な解決につながります。

子どもの療育や、進学先を決める、など
何かを決定するときには、この方法で不安へ対応していきたいですね。

(4)短期的な対応を知る

不安が、瞬間的に襲ってくるとき、ないですか?
そんなときは、根本的な解決につながらなくても、
「その時をやり過ごす」ことも必要ですよね。

急に不安な気持ちになったときは、こんなことで気持ちを落ち着けて下さい。

・寝る

・運動する

・何か一つに集中する(音楽をきく、本を読む)

・利き手でない方を使う

ママさんエスコーター

いつも使っていない方の脳を活性化して、気分を変えてみてくださいね。またこんな気分転換の方法もありますよ!ご参考に。

呼吸法

吸うよりも、はく方に意識を持つ

  1. 軽く吸う
  2. 1・2・3・4・5・6と数える間、はく
  3. 1・2・3と数える間、呼吸を止める

①~③を10分くらい繰り返すと、気持ちが落ち着きます。

5秒ルール「5・4・3・2・1」で手を叩く

5秒数えた後に、パン!と手を叩いてみて下さい。
音や、手を叩くその動作自体により、気持ちが切り替わります。

(5)解釈を変える

不安な感情を抱くと、「嫌な事、悪い事が起きるのではないか」と思ってしまいます。
けれど、その後、必ずしも悪い事が起きるわけではありません。
それはそうですよね。

はじめは「子どもが手を出した友達のママに会うのが不安」と思っていても、
実際会って、話してみたら、とても良いママで、理解してもらえた。
ということもあり得ます。

不安は、必ずしも「悪い結果」だけを運んでくるものではありません。
あなたの不安への解釈を変えていきましょう。

不安の後に、良い事がおきる経験を積んでおく

不安の後には、良い事も起きる、という事実にも目を向けましょう。
そのためには、
『不安を感じたあと、上手くいった経験』
が必要になってきます。

例えば、家庭内なら、
子どもの世話に手をとられて、家事がうまくできない不安
→ 夫の協力度が高くなり、夫婦関係が良くなった

仕事であれば、
自分の不得意な仕事を任されて上手くできるか不安
→ 自分のできることが増えた(時給が上がった)

不安を感じた後に起きた、良い事を意識して生活してみて下さい。
「不安に思っていたけれど、実は○○でよかった」なんてことを、意外に多く経験しているものです。

ピンチはチャンスではない!

「ピンチはチャンス」
「ピンチを生かしてチャンスにしよう」
という言葉を聞いたことがあると思います。

が、実はこれ違うんですよね。

ピンチの後に「しか」チャンスは来ない
のです!

・財布をなくしてピンチ!
→財布をなくしたことで、「管理の仕方」を見直すことができ、モノを大切に扱えるようになった。
母子手帳など2つとないものの管理方法も確立できた。

・旅先で道に迷ってしまってピンチ!
→ガイドブックには載っていない店を発見したり、地元の人とコミュニケーションをとるきっかけになった

こんな風に、何か予測もしていない良い事が起きるのは、ピンチのあと「だけ」なんです。

だから、あなたも子どものことでピンチ!と思ったら、
「この後、どんな良い事が起きるんだろう?」
という楽しい気持ちも持ってほしいです。

不安は決して悪いものではない

ここまで、不安への対処法についてお伝えしてきましたが、そもそも不安は悪いものではありません。
不安は、先に起きる危険を察知して、それによる被害を最小限にとどめるために、必要な感情です。

もし、不安という感情がなければ、行動にブレーキがかからず、大変なことになってしまいます。
不安と安心は、車の両輪のようなもの。
どちらもがバランスよくあることで、コントロールが効いた状態で前に進むことができます。

「キラキラしたママは、こんな不安な思いしていないだろうな」
なんて思うかもしれませんが、誰しも不安はあります。

どれだけ優秀な子どもを持っている親でも、どれだけお金持ちでも、みんな不安を感じています。

ゼロにしよう!なんて無駄な努力はせず、不安と安心のバランスをとっていけるようにしていきましょう。

まとめ

子どもを育てていると、しかも発達に凸凹のある子を育てていると、不安は次から次に押し寄せてきます。
不安の原因は、未来が見えないこと、わからないこと。

不安に対して、誰もが「どうにかしたい!」と思います。
まずは不安を書き出して、「あなたの不安」が何かを自覚して下さい。

そして、その不安に対して、

  1. 逃げる
  2. できなくてもいいと考える
  3. 準備する
  4. 短期的な対応を知る
  5. 解釈を変える

のいづれかの対処をしていきましょう。

不安は、あまり良いイメージがありませんが、持っていてダメな感情ではありません。
必要なものです。
不安と安心。バランスよく持っておくのが、人生を歩んでいくうえで大切です。

覚えておいて欲しい事は、その気持ちにフタをしようとしないこと。
こんな気持ちになってはいけない!と否定しても、エネルギーが消費されるだけです。
あなたの大事なエネルギーは、育児・家事に向けましょう。

他のママや、不安のなさそうな人がうらやましく思えるかもしれませんが、どんな人でも不安はあります。
どれだけ優秀な子どもがいる親も、どれだけお金を持っている人でも不安は感じています。

たとえ目の前の不安がなくなったとしても、また新たな不安は訪れます。
不安をゼロにしよう!とは思わず、不安と「付き合う」方法を身につけて、心身とも健康で子育てをしていきましょう。

ママさんエスコーター

あなたの不安は、どんな対処が適切でしょうか?一緒に考えていきましょう!