子どもが友達や先生の「悪口」を言ってきたら、あなたはどうやって対応していますか?
「悪口を言うのはいけないこと!
だから、子どもの話をストップさせている。」
「悪口の内容を判断して
アドバイスをしてやるのが、親のつとめだ。」
そんな風に思っていませんか?
実は、子どもは悪口を言っている時、それをあなたに止めてほしいとも、アドバイスがほしいとも思っていません。
悪口を言っている子どもが求めていることを知り、「聞き方」をマスターしましょう。
親子関係が良くなり、今後起きるトラブルも未然に回避できるようになりますよ。
ママさんエスコーター
目次
悪口を言う子どもの真意とは?
子どもが
「○○ちゃんて、ひどいんだよ」
「たくさん宿題を出すなんて、先生嫌い!」
こんな風に悪口を言う時の気持ち、わかりますか?
・友達に対して腹が立つ
・たくさん宿題を出す先生が許せない
・とても嫌な思いをしている
こんなことですよね。
では、そんなときに
「子どもがあなたに求めていること」
は何でしょう?
それは
『今日あった嫌なこと、嫌なことをしてきた友達に対する思いを聞いて欲しい』
ということなんです。
子どもの心の中の思いを、あなたにぶつけたい。
そして、受け止めて欲しいと思っているんです。
ママさんエスコーター
悪口の聞き方のポイント
ポイント①子どもの話を最後まで聞く
子どもの話を聞いていると、どうしても途中で
「誰が?」
「どうして?」
「そのとき、どうなったの?」
など、こちらが話したくなります。
でも、そこはグッと我慢して、聞くことに徹して下さい。
子どもの話の途中で、あなたの話をはさんでしまうと
「お母さんは私の話を聞いてくれない」
という思いをさせてしまいます。
子どもの話をさえぎらず、最後まで聞いてあげて、子どもに「聞いてもらえた!」と感じさせるのが大事です。
ポイント②子どもの話を否定しない
話をよくよく聞いてみると、
先生や友達の方が正しくて、子どもの方が悪い。
直すべきなのは、この子の方だ。
と感じることもあるでしょう。
でも、そこで
「それは、あなたが悪いんじゃない」
「先生は、そんなつもりで言ってないよ」
なんて、否定したり、訂正しなくていいんです。
ママさんエスコーター
「うんうん」
「そうだったのね」
「それは、イヤだったね」
とうなずいて、共感してやればいいんです。
そうすると子どもは
「わかってもらえた」
と感じることができ、子どもに安心感を与え、子どもの心を開くことができます。
ポイント③あなたの意見を言わない
子どもの話を聞くと、人生経験の多いあなたは、
どうしても子どもにアドバイスしたくなります。
「それは間違っていないよ」
「そういう時は~すればいいのよ」
「今度、同じようなことがあったら…」
子どもがうまくいくようにと思う親心ですよね。
でも、子どもは正しさや正論を求めていません。
あなたの意見すら、求めていないんです。
子どもは「聞いて欲しい」だけです。
これを知っていれば、解決してやろう、何か良いことを言ってやろう、なんて思わなくてすむでしょう。
子どもとの会話を100%として、
「80%聞いたから、残りの20%くらい親が話してもいいだろう。」
と思うかもしれませんが、100%全て聞いてあげる、くらいの姿勢が必要です。
悪口を聞いているだけでいいの?大丈夫?
子どもの悪口を否定もせず、聞くだけだったら、
「どんどん子どもが悪い方向に行くのでは…?」
という心配があるかもしれません。
でも、大丈夫です!
子どもは、悪口を言っている時、良い事ではない、とわかっています。
悪口を言って、自分の気持ちを整理しているんです。
言い終わる頃には、
あれ、自分も悪かったかな?
なんて思うこともあります。
(そうでないことの方も多いですが…)
悪口を言いながら、しかるべき場所に向かっています。
そして、子どもはその道をあなたと一緒に進んで欲しいんです。
マラソンでいうと、伴走です。
あなたに横で一緒に走って欲しい。
ぐいぐい引っ張てもらう必要はなくて、横にいてもらうだけで、安心なんです。
だから、子どもが悪口を言い出したら、
上記の3つのポイントを押さえて
「よし、横にいてやろう」
という気持ちで聞いてあげてください。
そうすると、子どもは
「聞いてもらえた!」
とあなたを信頼してくれます。
気持ちがスッキリして、それ以上悪い方向には行きません。
親子関係も良くなりますので、
「次も、何か嫌な事があったら、お母さんに言おう」
と思ってくれます。
これにより小さなトラブルを、それが些細な問題のうちに、あなたが気付けるようになります。
ママさんエスコーター
まとめ
子どもが悪口を言う時に、親に求めていることは、「聞いて欲しい」です。
子どもの話を中断せず、最後まで聞いてやってください。
必死で話していることを、否定することも、あなたの意見も必要ありません。
子どもが「聞いてもらえた!」と感じるまで、徹底的に聞いてあげて下さい。
そうすることにより、子どもは自分で自分の気持ちを整理できます。
悪い方向には行きません!。
「何かあったら、またお母さんに言おう」と思ってもらえる親子関係があれば、
小さな問題にすぐ気づけます。
早い対応により、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
子どもが悪口を言い出したら、親子関係を良くするチャンス!と思って、
「聞く」に集中してみてください。
ママさんエスコーター
日々の生活でどれだけ聞けているか。意識してみてくださいね。